おなじみホンダブースのエール交換、今年は3社に
ホール5、ホンダブースの裏手には壁に白紙を貼ったメッセージボードが設置されているのは、東京オートサロンではおなじみとなっていますが、そこにトップメッセージが書かれるのも、またおなじみの光景です。
これまでモリゾウことトヨタ自動車・豊田章男社長と本田技研の伊東孝紳社長がエール交換をしていましたが、今年は日産の志賀俊之副会長も加わりました。
豊田章男さんは『HONDAなんかに負けるもんか(笑) Morizo参上』
志賀俊之さんは『クルマ大好き、NIPPONの為に! お互い頑張りましょう!』
そして伊東孝紳さんは、イラスト入りで『おもしろいクルマは俺にまかせろ!!』と応えています。
自動車メーカートップも集まり、注目する東京オートサロン。カスタマイズというクルマの楽しみ方をメーカーが理解していることは、もはや周知の事実ですが、各社のトップが刺激を受ける場にもなっているのです。
2013日本レースクイーン大賞、グランプリは佐野真彩さん
2013年のレースクイーン日本一を決める日本レースクイーン大賞2013の表彰式が行われ、ウェッズスポーツ・レーシングギャルズの佐野真彩さんがグランプリに選ばれました。佐野さんは「皆さんありがとうございました。大賞を受賞しただけでもオナカいっぱいだと思っていたのに、まさかグランプリで名前が呼ばれるなんて……」と、嬉し涙。前回のグランプリである佐崎愛里さんからトロフィーを受け取りました。
第4回目を迎えた今回の日本レースクイーン大賞は、2013年に活躍した400人以上のレースクイーンの中からファン投票によって最終的に5人が大賞に選ばれ、その5人の中から今回グランプリが選ばれました。去年スーパーGTで活躍した佐野さんは「チーム、ファンの皆さん、そして最高のチームメイトに感謝しています。これからもレースクイーン大賞の名に恥じないように一生懸命頑張りますので応援してください」と、笑顔でコメントしました。
三菱自動車のブースで増岡浩選手が「MiEV EvolutionII」の魅力を語る
ブース内で増岡浩選手のトークイベントがありました。増岡選手といえば、1987年からパリダカに挑戦し、2002年、2003年と2年連続優勝の実績を誇るベテランドライバー。昨年からはパイクスピークにも参戦し、エレクトリック部門で2位入賞を果たすなど、EVカーのさらなる可能性を証明してくれました。
特にパイクスピークでの話が面白く、スタートとゴールでの高低差があるために、ガソリン車の場合は4割もパワーがダウンします。この「MiEV EvolutionII」は、4輪それぞれ別の電動モーターで駆動するために、より効率のいい走りができ、0-100m/hまでの加速時間も3秒かかりません。また高低差や気候に左右されないとのことなので、過酷なラリーの世界でも、EVカーの活躍が期待されそうです。
ブース内では、「MiEV EvolutionII」の他、「アウトランダーPHEV アジアクロスカントリーラリー2013 サポートカー」「デリカD:5 Dessert Cruiser」「EK」シリーズなどを展示しています。
トヨタ、GAZOO Racingのニュル24時間参戦体制を発表
8年目となるGAZOO Racingのニュルブルクリンク24時間レース参戦体制が発表されました。今年は全部で3台のマシンが出場する予定ですが、そのうちもっとも注目なのは「LEXUS LFA Code X」と命名された新開発のマシンです。
LEXUS LFA Code Xは、将来のスポーツカー技術を磨くための実験車両という役割を担っています。LFAをベースにV10 4.8リッター・エンジンの排気量を5.3リッターに拡大。パワーとトルクがニュルブルクリンクに適した特性にチューニングされています。ボディにはフルカーボンフレームを採用し軽量化と剛性アップを実現。かなりハイパフォーマンスなマシンに仕上がっているようです。LFA Code Xのステアリングを握るのは飯田章、脇坂寿一、井口卓人の3選手。シェイクダウンを担当した井口選手は「最初から完成度が高くとても乗りやすい。はやくこのマシンでニュル24時間を戦いたいです」と、興奮気味に語っていました。
市販車に近い仕様のLEXUS LFAも去年に続き出場します。実績あるこのマシンはセッティングがさらに煮詰められ、狙うはクラス優勝。ドライバーは木下隆之、石浦宏明、大嶋和也の3選手です。さらに、影山正彦、佐藤久美、蒲生尚弥の3選手が86で出場する予定。去年ステアリングを握ったモリゾウこそ豊田章男トヨタ社長は「どうやら今回は乗せてもらえないようなのでチーム代表に専念します」と、笑顔で選手たちを激励していました。
トヨタが4台のコンセプトカーを出展
トヨタが4台のスポーティなコンセプトカーを出展しました。まず、GRMN(GAZOO Racing tuned by MN)としては「GRMN MARK X Concept」と「GRMN 86 Conceput)の2台を展示しています。
MARK X Conceptは迫力あるエクステリアに目を奪われますが、中身のほうもとても魅力的。320psを発生する3.5リッターV6エンジンには6速MTが組み合わされ、専用チューンのサスペンションとトルセンLSDが採用されています。
86 Conceputはニュルブルクリンク24時間レース参戦で得たノウハウを生かし、徹底的な軽量化と低重心を実施。パワートレーンとボディ剛性も強化され、スポーツドライビングを心から楽しめる1台に仕上がっているようです。
G's(G SPORTS)としては、G's初のスポーティSUV「HARRIER G SPORTS Concrpt」と、「Vitz RS G SPORTS Concept」の2台を展示。HARRIER G SPORTS Concrptは、もともとスポーティな新型ハリアーのエクステリアが、さらにアグレッシブかつ魅力的になっています。また、Vitz RS G SPORTS Conceptは専用スポーツシートの採用、ボディ剛性アップ、足まわりのチューニングなどスポーティな走りが期待できるコンパクトスポーツです。
4台ともコンセプトカーではありますが、現時点でも完成度はかなり高いので、ぜひとも発売してほしいですね