楽しく走るためのパフォーマンスを狙う

日本を代表するチューニングパーツメーカーのトラストにとって、86/BRZは重要な核となる存在であることは間違いない。先代のZ#6世代ではターボキットや吸排気系、サスペンションにエアロパーツなど、多くのオーナーを満足させるアイテムを数多くラインアップ。チューニングシーンを支える原動力にもなっていた。当然、Z#8に関しても力の入れ方は相当なもので、さらに充実したパーツ群を展開することによって多様なユーザーニーズに応えている。

Z#8で特に注目されるのは、先代でも好評だったターボキット。純粋なスポーツカーとして86/BRZを捉えているだけあって、そのキャラクターをブラッシュアップするパワーアイテムを続々と投入している。

「トラストとしては、Z#8デビュー時からNAのままタイムアタックを重ね、ポテンシャルを検証してきました。その結果、2022年には筑波サーキットで59秒273を記録し、NA最速タイムを獲得しています。この段階で十分なパフォーマンスを持っているクルマだと判断しました。よって、ターボキット開発時には、タイムアタックのような一発のタイムではなく“普段から乗りやすく楽しく走るためのキット”というコンセプトに定めました」と、語るのは川島さん。

まず、Z#8オーナーの大多数がストリートで使用することを想定した。それを踏まえ、ZN6から400㏄の排気量アップされたエンジンにマッチングさせるべく、組み合わせるタービンはZ#6用よりもワンサイズ上のT620Zをセレクト。このターボキットでは、ブースト圧は0.45~0.48kg/㎠に抑え、最高出力は290~300psという仕様。これはノーマルエンジンに対し、敢えて余裕を持たせてのセッティングとしている。もちろんボルトオンで装着できる構成も変わらず、手軽にパワーアップを図れるのが魅力で、既に人気&話題を呼んでいる。

コンフォートスポーツGTSバージョン3は、ロゴプレートをデザインに取り入れた待望の4本出しタイプ。抜けを重視した2本出しタイプとは違い、カスタムムードを楽しめるデザインはストリートで楽しむZ#8オーナーにも嬉しいアイテムだ。

ボルテックスとコラボしたエアロパーツは、スマッッシュヒットを記録するアイテム。中でもZ#8デビューに合わせ、最初にリリースされたスタンダードタイプのリヤウイングは一番の売れ筋とのことだ。このほかにも、スワンネックタイプやセンターマウントタイプなど、3種類のリヤウイングがラインアップされ、スタイリングの差別化を楽しむことができる。

各地のイベント会場で完売を記録し続けている「水中花シフトノブ(1万9800円)」は、10月末に正式リリース。懐かしのアイテムに“GReddy”のロゴをセンターに収め、水中花はトラストのイメージカラーである3色! という遊び心も。サイズは写真の70mmに加え、115mm、170mmの3サイズをラインアップ。Z#8用の「リバースロックカバー(1760円)」も用意される。