アダルトスポーティな方向性でチューニング!

Z♯6時代から86/BRZ、MT/AT、主要なイヤーモデルを随時開発用に用意し、積極的なパーツ開発に取り組んできたブリッツ。

先代となるZ♯6は、最安モデルは200万円ほどと手ごろだったこともあり、お手ごろ感を前提にしたパーツの開発にも力を注いだ。一方で、発売当初より2ℓNAのFA20のポテンシャル不足を感じたこともあり、ターボキットなど飛び道具的なハードなパーツも積極的に開発を行なってきた。

そして、FA24を搭載したZ♯8。このモデルは、キープコンセプトながらシャーシ、サスペンション、エンジン、インテリア…すべての要素が先代モデルから大きく改良されていて、ヤンチャな子供から、実力を備えた大人へと成長している印象が強かった。

そこで、ブリッツがパーツ&車両開発のテーマに沿えたのがやや落ち着きがあって上質な、いわば大人向けのチューニング。エアロやボディキットは派手さを抑えつつ、デザイン的な馴染み感やフィッティングを従来以上に追求。

全長調整式サスペンションと電子制御式の減衰力調整機構を組み合わせた車高調サスキット『DAMPER ZZ-R Spec DSC PLUS』は、走行状態などから適切な減衰力に調整され姿勢を安定させる全自動コントロール機能をはじめ、搭載されているGセンサーによって、マップ制御モードでは旋回Gや加減速G、車速等から細かな減衰力調整をすることも可能だ。

また、カーボンで作られたエアクリーナー(ボックス)やサクション、チタンのマフラーなど、高級志向という感覚も持ってラインナップを広げている。

このタイミングでの大きなトピックはECUの解析に成功し、データ書き換えサービスがスタートしたこと。制御系の攻略でノーマルECUに対して得られるアドバンテージはピークで約15ps、13kgmほど向上、中間域での扱いやすさも増しているという。

今後も多彩な製品開発を進めていくというので、この先もパーツの展開に期待してもらいたい。