横Gを受けた際にも身体がしっかりとホールドされるバケット形状によって、スポーツ走行時に安定したドライビングを可能にするのがスポーツシートだ。そこで、フルバケットタイプ、リクライニングタイプともに、多彩なスポーツシートを揃えるブリッドが誇る充実のラインアップから、おすすめのモデルをクローズアップしよう。

リクライニングシート

セミバケットシートとも呼ばれ、純正と同じリクライニング機構を備えつつ、ホールド性を高めたスポーツタイプのシート。快適性や乗降性も求めるストリートユーザー、バックレストを前倒しにしてリヤシートにアクセスしたい2ドア車のオーナーにオススメ。

ERGOSTER【エルゴスター】

14万8500円〜17万8200円

こんなユーザーにオススメ
・ストリート主体のスポーツシート初心者
・乗降性を損ないたくない

レーシングハーネスのベルトホールやエッジの効いたショルダーサポート形状で、スポーツシートらしい精悍なルックスを押し出しつつ、フラット気味の座面が与えられたエルゴスター。ワンタッチでバックレストの前倒しやリクライニングの角度調整が可能なスーパーリクライナー、優れた乗降性を発揮する座面形状により、純正シートと変わらない使い勝手で上半身のホールド性を高めるコンフォートスポーツモデルだ。また、他モデルに比べてシート幅が抑えられたコンパクトデザインなので、ショルダーとピラーのクリアランスが気になるタイトな車両でも安心してマッチング可能となっている。

EUROSTERⅡ CRUZ【ユーロスター・ツー・クルーズ】

14万800円〜17万500円

こんなユーザーにオススメ
・気持ちよくスポーツドライビングを楽しみたい
・快適性とホールド性を高次元で両立したい

ドライバーの身体を優しく包み込むニューエルゴノミクスデザイン、面圧の均等化を図る高密度ウレタンフォームによって、スポーツドライビングが楽しくなるホールド性と、ロングドライブ時の疲れにくさを引き出したユーロスターⅡクルーズ。乗降性や使い勝手は純正シートから大きく変わることなく、スポーツシートならではのカッコ良さや優れたホールド性が手に入れられるため、多彩なモデルを揃えたブリッドのリクライニングシートの中でもロングセラーを誇る。カモフラージュデザインのユーロゴースト、土屋圭一スペシャルエディションのユーロスターⅡキングといった派生モデルも要チェックだ。

STRADIAⅢ【ストラディア・スリー】

23万1000円〜29万9200円

こんなユーザーにオススメ
・フルバケットに迫るホールド性が欲しい
・6点式レーシングハーネスを使いたい

フルバケットシート『ジータⅣ』のデザインを継承した高剛性・高強度なモノコック構造のボディシェルに、バックラッシュやガタを極限まで抑えたリクライニング機構を融合。リクライニングシートの常識を覆すホールド性や、剛性と強度を誇るのがストラディアⅢだ。ホールド性を突き詰めた上位モデルの『ガイアスⅢ』よりもサイドサポートが乗降性に配慮した形状となっているため、ストリートユースでの使い勝手も上々。HANSなどFHRシステムに対応した大型ベルトホール、6点式レーシングハーネス対応の座面ベルトホールといった、サーキットを攻める本気のユーザーに応える作り込みも見逃せない。

フルバケットシート

リクライニング機構を備えない一体構造により、ホールド性だけでなく剛性や強度、安全性までも高めたスポーツシートがフルバケットシートだ。安定したドラポジはスポーツ走行での頼もしさだけでなく、長時間ドライブの快適性も引き出していく。

ZETAⅣ【ジータ・フォー】

12万8700円〜19万8000円

こんなユーザーにオススメ
・優れたホールド性を手に入れたい
・ストリートもサーキットも楽しみたい

日本人の体格や骨格にフィットするシェルデザインで、ホールド性、快適性、軽さ、剛性などスポーツシートに要求される要素を突き詰め、車種や走行ステージを問わない懐深さが魅力のジータⅣ。背中や肩まわりのフィット感を高めた縦スリット入りの背面クッションと、身体に密着する座面クッションで支えられるドライビングポジションは、スポーツ走行時に確かな走りを約束するだけでなく、長時間ドライブでも疲れにくい快適性まで誇っている。サーキットだけでなくストリートも楽しむユーザーなら、ジータⅣを選べば間違いない。

XERO CS【ゼロ・シーエス】

13万2000円〜20万1300円

こんなユーザーにオススメ
・モータースポーツを積極的に楽しみたい
・ステアリングに近いリラックス姿勢が理想

全身を包み込むようなシェルデザインでシート剛性とホールド性を高めるだけでなく、HANSではカバーできない横方向の衝撃から頭部を守るとともに、横Gに対してのホールド性も高めたヘッドガードを添えるゼロシリーズ。中型ヘッドガードを採用したCSは、頭部を守りながら視認性も確保した、ストリートでも使用可能な保安基準適合モデル。尚、背筋を伸ばして包み込むS字形状のバックレストは、ステアリングに近いリラックスポジションを生み出す。シフトレバーやペダル、ステアリングの位置関係が合わせにくい車種の最適化に打って付けだ。

A.i.R.【エアー】

14万9600円

こんなユーザーにオススメ
・室内が狭い2シーターで低く座りたい
・乗降性に優れたフルバケが欲しい

長身のユーザーにとって悩ましいヘッドクリアランス問題を解消するバケットシートが、卵形の大きな凸部形状に仕上げた座面でローポジション化を図るエアーだ。S660やロードスターなどの2シーター専用モデルとして生み出されたモデルとなるために、シートバックプロテクターを設定していないが、2名乗車仕様なら保安基準適合で装着することが可能。乗降性に配慮してスラントさせたサイドサポート形状で、空気の流れをイメージしたニューストリームデザインがインテリアに放つスタイリッシュさも魅力的。