エンジンが持つ真価を引き出せ!最新フルコンカタログPart.1
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どんなにハイスペックなチューニングエンジンでも、最適な燃料噴射や点火時期などがマネージメントされていなければ宝の持ち腐れ。純正のECUとセンサーだけで、完璧なるセッティングを取るのは困難なのだ。 そこで登場するのが、通称『フルコン』と呼ばれる高機能なECUシステム。フルコンならば、任意で数多くのデータを取得することが可能で、それらを有効活用することでエンジンのポテンシャルを余すことなく引き出してくれる。ここでは、そんな各社フルコンの人気モデルを抜粋して、その特色を紹介していこう。
MoTeC(モーテック)
1987年にオーストラリアのメルボルンに設立され、自動車エンジン用のチューニングECUの販売を開始。当初は、回転域毎の燃料噴射量をドライバーで回して調整する『スクリュードライバー』を発売して大ヒット。その後、進化させたデバイスを次々とリリースし、世界のコンストラクターからも信頼を得るフルコン界のパイオニアだ。
圧倒的な堅牢さで、振動に対する耐性や防水性能は折り紙付き。そして超高速処理により、アクセルをラフに踏んでも、シフトダウン等で回転数が急激に変わっても、マップの正確な位置を読み取って制御。処理遅れが無く、アクセルを踏んだ瞬間からその違いを体感できる。その他、制御の拡張性も群を抜いている。
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最大8気筒までのエンジンを制御し、車種や用途に合わせて別途パッケージを組み合わせることで、使用環境に最適化させることが可能。従来モデルの『M800』と比べ8倍という制御速度で、圧倒的なレスポンスと、滑らかな制御&走りを可能とした。
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基本スペックはM130と同等ながら、最大12気筒までのエンジンに対応。入出力のポート数が多く、電子デバイスを多用する4~6気筒エンジンにも余裕を持って対応できる高機能モデルだ。
最大8気筒までの直噴、及びディーゼルエンジン専用モデル。直噴+ポート噴射エンジンにも対応が可能で、GRヤリス用キットなどに採用されている。
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ニュージーランドのクライストチャーチに本社を置き、モータースポーツエレクトロニクスの開発&製造を行なう。30年以上もの間、性能や信頼性を積み重ね、現在では65ヵ国以上にECUを輸出。当初はラリー競技からスタートし、今日ではあらゆるカテゴリーで活躍するマシンに搭載。常にモータースポーツと共に進化している。
高性能なことはもちろん、ユーザーインターフェイスの秀逸さや機能の充実によって、国内でも多くのチューナーが愛用。エントリーモデルからハイエンドモデルまでラインアップが豊富で、クルマがどんな仕様であってもベストバイとなるモデルが用意されているところも人気の秘訣だ。
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例えば、使用する用途が“NAの4気筒エンジンでクーリング系だけを制御する”という使い方なら、エントリーモデルの『Atom(12万4300円)』でも十分。しかし後々、その他箇所の制御を想定しているならば、ワンランク上の『Monsoon X』を選んでおきたい。
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国内外のレースカーやハイチューンド車の多くが装着している『Fury X』。セットアップに関しての自由度が高く、多くのパートを制御することが可能。精密な制御を必要とするハイエンドなチューニングカーを確実に掌握できる実力モデルだ。
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86(ZN6)/BRZ(ZC6)専用に開発された、基本データがインストール済となっているプラグインモデル。86/BRZのチューニングパターンは多様化しているが、そのほぼ全ての仕様にアジャストできるのが頼もしい。新世代のG5がベースとなっているのでポテンシャルも高い。
Haltech(ハルテック)
オーストラリアのニューサウスウェールズに本社を置くハルテックは、全世界70ヵ国以上にディーラーを持つエンジンマネージメントシステムメーカー。世界のレースシーンではもちろんだが、日本国内でも特にハイエンドチューニングカーに乗る多くのオーナーに愛用されている。
エリートシリーズの豊富なラインアップは、周辺機器の充実も含めて業界屈指の規模を誇る。モデル品番が大きくなるにつれ、処理できる制御の数や機能が充実していくというラインアップ構成。そして、次世代モデルとなるネクサスシリーズは、Wifi機能を搭載。無線にて編集&セッティングが可能となっている。
550は4気筒に適したモデルで、750は基本的には6気筒に適したモデル。内蔵の圧力センサーによってDジェトロ化が可能。1500/2500では入出力端子が一気に増え、様々なセンサースイッチ等の追加が可能になる。燃料/点火/ブースト等が独立マップで、最大32×32×8面の構築が可能。追加装置無しで電スロ(シングル)の駆動&制御が可能になる。
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新世代のVCU(ビークルコントロールユニット)。エンジン制御だけでなく、車体電源制御(PDM)機能も搭載。電動ファンや電動ウォーターポンプ、燃料ポンプ等の制御&電源供給をリレー等を介さず、無段階で直動制御が可能。Wifi接続のワイヤレスでセッティングや設定変更が可能。追加装置なしで2個の電スロを制御することも可能だ。
純正ECU互換の専用筐体を使用し、対応車種に完全カプラーオン。基準マップインストール済みで取り付けてすぐにエンジン始動が可能。一部『インパクト! Splマップ』インストール済みの車両も設定される。専用ソフト『ECU Manager』を使用し、データの書き換えも可能だ。
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