東京オートサロン2018 in 幕張メッセ 2018-01-12, 13, 14

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リアルとバーチャルのトップドライバーが組んで鈴鹿10分耐久!? 熱戦のGT SPORTステージ

2018/01/13

東京オートサロンでは恒例となったグランツーリスモを使ったSUPER GTトップドライバーとグランツーリスモの競技大会で活躍するバーチャルレースのトップドライバーが一堂に会するステージが今年も行われた。今回は「Suzuka 10H presents GT Stage」と名付けられた通り、今年8月24〜26日に鈴鹿サーキットで開催される「鈴鹿10時間耐久レース(通称、鈴鹿10H)」のサポートを受けての一戦となった。

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左から井出選手、本山選手、道上さん、松浦選手、脇阪監督


東京オートサロン2018でも試遊ができる、昨年10月に発売された「グランツーリスモSPORT」による対戦に挑むSUPER GTのドライバーは、この大会の常連のご存じ脇阪寿一監督(LEXUS TEAM LEMANS WAKO'S)、本山哲選手(S Road CRAFTSPORTS GT-R)、井出有治選手(EIcars BENTLEY GT3)、そして今年GT300クラスでNSX GT3を駆り復帰を果たす道上龍さんの4名だ。そして、解説には昨年の鈴鹿1000km(今年から鈴鹿10Hとなる)で涙の優勝を果たした松浦孝亮選手(Epson Modulo NSX-GT)という豪華布陣だ。

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まずは、この4名で鈴鹿を2周する第1レースが行われた。脇阪監督はFT-1、本山選手は当然GT-R、道上選手もNSX、井出選手はベントレーではなくアテンザを使用。だが、各車のカラーリングはネットで一般ユーザーが作ったという各々のGTマシンのカラーリングが施され、各選手もステアリングに力が入った。

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レースは井出選手がポールポジション(くじ引き)。終盤、本山、道上、脇阪の激戦が繰り広げるが、最後のシケインで脇阪監督が強引な仕掛けで自滅。結局、井出選手が逃げ切って優勝した。「ゲームだけど、久々の優勝で嬉しい!」という井出選手だが、「130Rを抜けて、(イベント的に)これでいいのかと思った」と本音もポロリ。

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左から高橋選手、冨林選手、YAM選手、濱田選手


続いてはバーチャルのトップドライバー4人が登場。FIA公認「グランツーリスモSPORT」のネーションカップでタイトルを獲ったことがある高橋拓也選手、同大会で活躍する冨林勇佑選手、そしてグランツーリスモ大会の上位常連から制作会社に入社してしまったYAM選手。そして、この東京オートサロン2018での予選タイムトライアルで最速だった濱田雄介さんだ。

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彼らによる第2レースは首都高速をモチーフとしたコースで行われ、あの狭い道路を4ワイド(横4台一列)のサイド・バイ・サイド! しかも接触なしの神業バトルが場内ディスプレイに映し出されるとギャラリーからもどよめきが。このレースでは、冨林選手が優勝した。

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そして、ファイナルレースは「鈴鹿10分耐久」と銘打たれたリアルとバーチャルドライバーのコンビレースだ。当初、組み分けはプロからの指名だったが、脇阪監督の提案でバーチャルドライバーからの指名に変更。最初の指名権を得た濱田さんは脇阪監督をリクエスト。高橋選手は本山選手、冨林さんは道上さんとのコンビに。YAM選手は、この東京オートサロンの公開ステージで初めて組んだ思い出があると言うことで、井出選手と走ることになった。コースはもちろん鈴鹿でレースは10分間。最初にバーチャルドライバーが2周走ってピットイン。あとはゴールまでリアルドライバーが走る。

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このレースでも、井出選手とYMA選手が好走して優勝。リアル組がステアリング握ると、バーチャル組がアドバイスを行い、第1レースより皆走りが向上。だが最後のシケイン、今度は本山選手がコースアウトと、リアル組はちょっと良いところなしだった。結果、井出選手/YMA選手組が優勝。今日だけで2勝の井出選手は大喜び。そしてYAM選手もまた思い出ができたと笑顔。そして会場に詰めかけた多くのギャラリーからは、熱戦を披露した8選手に大きな拍手が贈られていた。

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鈴鹿10分耐久を制した井出選手/YMA選手組に勝利者インタビュー