東京オートサロン2018 in 幕張メッセ 2018-01-12, 13, 14

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1/12 会場レポート Part 1

F1王者のバトンがSUPER GTにフル参戦!HondaがSUPER GT体制を発表

2018/01/12

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Honda(中ホール5)では、2018年のHondaモータースポーツ活動計画の概要を発表。今季のSUPER GTには2009年のF1チャンピオンのジェンソン・バトン選手が、いよいよフル参戦することが発表されました。

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昨シーズンは、世界3大レースのひとつ「インディアナポリス500マイルレース」で佐藤琢磨選手が優勝し、2輪のMotoGP(ロードレース世界選手権)では3冠を達成するなどの活躍を見せたHondaですが、国内最高峰のSUPER GTとスーパーフォーミュラでは「悔しい思いをした」と森山克英執行役員、山本雅史モータースポーツ部長が口を揃える中、ステージ上で2018年シーズンのSUPER GT参戦5チームが紹介されました。

AUTOBACS RACING TEAM AGURIは野尻智紀/伊沢拓也選手と鈴木亜久里監督、TEAM MUGENは武藤英紀/中嶋大祐選手と手塚長孝監督、KEIHIN REAL RACINGは塚越広大/小暮卓史選手と金石勝智監督、NAKAJIMA RACINGはベルトラン・バゲット/松浦孝亮選手と中嶋悟総監督、TEAM KUNIMITSUは山本尚貴/ジェンソン・バトン選手と高橋国光総監督というそうそうたるメンバーが壇上に上がると、大勢詰めかけていた報道陣から多くのフラッシュがたかれました。

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また、世界のGTレースで主流となっているFIA GT3車両として昨年発表された「NSX GT3」が、SUPER GTのGT300クラスなど各国のGTシリーズで参戦することもアナウンスされ、車両も展示されています。
この他、佐藤琢磨選手のインディアナポリス500マイル優勝車両や今年から始まるツーリングカーの世界選手権WTCRに参戦する「CVIC TCR」などが展示されています。

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日本自動車大学校が初の記者会見

2018/01/12

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1997年から出展を続けており、若い学生たちの奇抜なアイデアで、もうすでに東京オートサロンでもおなじみとも言える日本自動車大学校(通称:NATS/中ホール4)ですが、学校の創立30周年を迎え、今回出展史上初めて記者会見を開催しました。

その記者発表の内容というのが、スーパー耐久シリーズへの参戦です。なんと、井原慶子さん率いるLOVE DRIVE RACINGとタッグを組み「LOVE DRIVE RACING with NATS」としてスーパー耐久ST5クラスへ参戦を開始するということです。車両の製作からメンテナンス、レース時のメカニックまですべてNATSが担当するということです。NATSでは学生の授業の一環として、このスーパー耐久シリーズの車両を手掛けていくということです。

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実際に今回展示された車両であるマツダ・ロードスター(ND)はもともと井原さんの個人車両だったということです。これからこの車両はS耐仕様に作り上げていくことになるそうです。

また、井原さんからは、このNATSの手掛けるロードスターに乗るドライバーはこれからオーディションを新たに開催し、その中で決定することが発表されました。この記者会見に登壇したドライバーも、昨年S耐で走っていたLOVE DRIVEドライバーも条件は同じで、オーディションで選定されるということです。このスーパー耐久レース参戦希望女性ドライバーのオーディションは2月中旬に開催されるということです。

もちろん、今回も奇抜なアイデアのカスタムカーも勢ぞろいです。トヨタ・ヴェルファイアをピックアップトラックに改造した「NATS VELLFIRE PICKUP」。30系のヴェルファイアと思いきや、ベースは20系をベースにしているという力作です。ほかにもなかなかの秀逸な作品ばかり。自動車業界に就職しようという若者たちの力作、ぜひ一度ご覧ください。
また、昨年の全日本学生フォーミュラ大会に出走し5位入賞を果たした「Formula Factory NATS-08」や、実際にF4選手権に出場している「NATS001(NATS F4)」も展示しています。

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SUBARU/STIがVIZIV PERFOMANCE STI CONCEPTをお披露目

2018/01/12

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SUBARU/STI(東ホール7)ではSUBARU×STIによるコンセプトカー「SUBARU VIZIV PERFOMANCE STI CONCEPT」がお披露目されました。発表会では、登壇したSTI(スバルテクニカインターナショナル株式会社)の平川良夫代表取締役社長自らが紹介しました。
このクルマは、昨年10月の東京モーターショーに出品した「SUBARU VIZIV PERFOMANCE CONCEPT」をベースに、STIが約30年に渡るモータースポーツ活動やコンプリートカー開発で培ったノウハウを盛り込んだものだそうです。

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今季のモータースポーツ活動に関しては、昨年に引き続きSUPER GTシリーズのGT300クラスにSUBARU BRZ GT300で参戦し、海外ではニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を行うことを発表しました。なお、各チームの参戦体制は後日改めて発表するそうです。

SUBARU/STIブースでは、この「SUBARU VIZIV PERFOMANCE STI CONCEPT」の他にSTIコンセプトのLEVORG STI SportとSUBARU BRZ STI Sport、昨年のSUPER GTに参戦したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTはじめ、ニュルブルクリンク24時間で走ったSUBARU BRZ NBR CHALLENGE 2016や、SUBARUの歴史的車両として1990年代のラリーカーなどが展示されています。

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TOYOTA GAZOO Racing、WEC直系のスーパースポーツカーを発表

2018/01/12

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TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)が2018年の東京オートサロンでモンスターマシンの開発が進んでいることを発表しました。その名は「GRスーパースポーツコンセプト」。WEC(世界耐久選手権)に参戦しているレーシングカーのテクノロジーを、そのままストリート仕様にしたといえる2人乗りのミッドシップスポーツカーです。

エンジンは2.4リッターV6ツインターボ、そこにWECマシンから受け継いだレーシングハイブリッドシステム「THS-R」を組み合わせることで、システム最高出力は1000馬力(735kW)となっています。今回の発表ではプロトタイプの外観だけでなく、カーボンシャシーやWEC直系のパワートレインなどが確認できる開発車両の”中身”も展示さているから必見です。ちなみに、このパワートレインはリーンバーンなどの技術も採用することで熱効率50%以上という市販車としてはトップレベルの効率を実現するといいます。またハイブリットであるということは、電動車両にもカテゴライズされます。スーパースポーツでありながら環境を意識しているのも新世代のスーパーカーといえそうです。

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このスーパースポーツコンセプトについて、GAZOO Racing Companyプレジデントの友山茂樹さんは「レースやラリーで培われた技術を市販車に落とし込むことも、TOYOTA GAZOO Racingの目指すクルマ作りのひとつ」と宣言、スポーツコンバージョンといえるGRシリーズではWRC(世界ラリー選手権)に参戦しているヤリス(日本名:ヴィッツ)とイメージの重なるGRMNヴィッツのは商談申し込みも近づいていますが、モータースポーツで鍛えるというTOYOTA GAZOO Racingのスピリットを感じさせるマシンがブースに並んでいます。

そのGAZOOとモータースポーツの関係において原点といえるのがニュルブルクリンク24時間耐久レース。2018年の参戦マシンとチーム体制が発表されました。マシンは新たに開発されたレクサスLCのニュルブルクリンク仕様。ドライバーは土屋武士、松井孝充、蒲生尚弥、中山雄一の4選手となります。

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